循環農法

赤峰勝人

循環農法・・・すべては循環している

この宇宙にあるもの、地上にあるものはすべてが互いに支え合い、補い合い、そして循環することによって命を保っている。

大分で農薬、化学肥料に頼らない循環農法を実践している赤峰勝人は、自らが農業を実践し、自然と対話する中でこのことを発見しました。
そして今は全国に広がったなずなの会や数多くの著書を通し、その循環の思想を伝えています。

 

農業において無駄な雑草、害虫というものはありません。
生きた土の中には昆虫、カビ、微生物が無数に存在し、彼らは草木の死骸を食べ、その食べたカスや糞、彼らの死骸が土を豊かにしてくれています。

すべてのものはいつか死を迎え、その死すら次の命を生かすために役立てられ、すべてが命を引き継ぐ循環の流れを形作っているのです。

作物を食い荒らす「害虫」と呼ばれる虫もまた、人間にとって猛毒の亜硝酸塩が含まれた野菜を食べ、人間に取って代わってその毒を引き受け、死んでいってくれています。
本当に健康な野菜には決して虫は寄りつきません。
「虫食い野菜は安全」というのは誤解です。

それに対して農薬、化学肥料に頼る現代農法は、化学肥料によって土中の細菌やミネラルを殺し、作物の根を枯らし、葉っぱの細胞も死に、その死んだ細胞を食べてくれる虫をもまた農薬で殺してしまいます。
こうして循環がなくなった世界は死んだ細胞だらけとなり、その弊害が、それを食べた人間に癌やアトピー、アレルギーといった様々な病気や症状となって現われています。

陰陽、宇宙の法則

この宇宙は陰陽をはじめとして実に精妙なバランスの上に成り立っています。

暖かい国、暑い季節に採れる作物は身体を冷やし、寒い地方や季節に採れる作物は身体を温めるようになっていて、すべてのものは周りと助け合い、生かし合う関係になっています。

この理合いを知り、生活の中に生かしていくことがよりよく生きる上での大切な知恵であり、その知恵を最も大切で身近な食、農業の中で分かりやすく示してくれています。

この陰陽の法則は、調理、健康維持、人間関係、様々な分野に幅広く役立ちます。

自らが暮らす土地の風土と切っても切れない関係を持っている人間は、この陰陽の理合いを知ると同時に、旬の野菜を食べることが大切です。

赤峰勝人著書

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